日経アーキテクチュア2025年8月28日号の特集「夏型結露にご用心」にてカビバスターズが取り上げられました。詳しくは下記よりご覧ください。
https://xtech.nikkei.com/media/NA/
1. 夏型結露とは?
「結露」と聞くと冬の窓ガラスを思い浮かべる方が多いと思いますが、近年は 夏にも結露が発生する“夏型結露” が増えています。
夏型結露とは、高温多湿の外気が冷やされた建物内部に触れることで発生する結露のこと。これにより、壁体内部や床下、配管まわりで カビや木材腐朽 が進み、住まいの寿命や健康被害に直結するリスクがあります。
2. 増加する被害とその背景
全国の防カビ施工を手掛ける業者によると、夏型結露に関する相談件数はこの数年で急増。2024年の相談件数は4年前の約1.5倍にのぼり、北海道から沖縄まで被害が報告されています。
背景には以下の要因が挙げられます。
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気候変動による露点温度の上昇
東京では40年前に比べ、月平均露点温度が約4度も上昇。湿気環境が悪化しています。 -
集中豪雨の増加
豪雨によって外壁や基礎周りに水分が浸入しやすくなっています。 -
生活習慣の変化
冷房の長時間使用や換気不足、省エネ意識などが結露リスクを高めています。 -
基礎断熱工法の普及
床下に湿気がこもりやすくなり、結露やカビの発生が増加しています。
3. 夏型結露が起こりやすい場所
夏型結露は、次のような場所で特に発生しやすいとされています。
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地盤に接する床下や地下室
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低温室の周囲(冷房の効いた部屋と隣接する空間)
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給排水管まわり(冷水管や設備配管部)
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外壁や屋根のひび割れ・雨漏り箇所
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鉄骨材など温度差が大きい部分
これらの場所では 目に見えないうちにカビが繁殖し、コンセント内部や電気配線にまで影響することもあります。
4. 放置するとどうなる?
カビや腐朽菌が広がると、修繕費用は数百万円〜数千万円に達するケースもあります。
また、アレルギーやシックハウス症候群などの健康被害にもつながり、住まいと暮らしの両方に深刻な影響を与えかねません。
5. 防ぐためのポイント
夏型結露を防ぐためには、住まい方と建築仕様の両面での工夫が必要です。
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冷房温度を下げ過ぎない(室内外の温度差を小さくする)
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計画的な換気を行い、湿気をためない
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断熱・防湿施工の見直し(防湿シートや基礎断熱対策を強化)
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定期的な点検とメンテナンスで早期発見
日常のちょっとした工夫と専門的な施工の組み合わせが、住まいを長く快適に保つカギとなります。